【獣医が解説】猫の食べ物、キャットフード以外で何がOK?食べて良い物一覧を紹介!

猫がキャットフード以外に食べて良いもの・悪いもの Q&A
猫村
こんにちは。獣医師の猫村(@chata_nekomura)です。

うちの子にキャットフード以外もあげてみたいけど、何を与えていいのやら?

とお困りのあなた。

飼い主なら、愛猫の喜ぶ顔(?)を見たくていろいろ美味しいものをあげてみたくなっちゃいますよね。

そこで今回この記事では、

  • そもそも猫にキャットフード以外あげてもいいの?注意することってある?
  • キャットフード以外を与える場合は何をあげる?あげて良いもの一覧悪いもの一覧

などなど、あなたがお家で猫ちゃんにあげられる食べ物について、まるっとまとめて解説します!

猫にキャットフード以外あげても大丈夫?

猫にキャットフード以外あげて大丈夫?

毎朝愛猫がキャットフードを待ちわびて、あげるとバクバク食べてくれる。

この食事タイムは、食べる猫側はもちろん、愛猫に食べる喜びを感じてもらいたいと願う飼い主にとっても至福のひとときですよね。

猫のフードとしては、ドライ(カリカリ)やウェットなどのキャットフードを与えてる方が多くおられる(というかほとんど?)かと思いますが、もちろんキャットフード以外にも色々と食べ物の選択肢はあります。

ただし、人間と違って猫にとっては食べたら体に害のあるものもあるので、次の点に注意して与えるようにしてください。

キャットフード以外を与える時の注意点は?

キャットフード以外の食べ物を猫に与える時の注意点ですが、そこで知っておくべきことは次の点です。

①あくまで基本はキャットフードなので、それ以外の食べ物(間食)については主食との兼ね合いが必要。

間食(おやつ)は美味しいし嗜好性も高いものが多いので、猫も食欲を刺激されたくさん欲しがるでしょうが、必ず適量を守りましょう。

目安としては、1日の食事量の1割未満に抑えること。

猫の健康に害がある食材かどうか

後述するように、人間は大丈夫でも、猫が食べると健康に害が出る食品もあります。

原材料もチェック

調味料や保存料、増粘剤、着色料など、添加物が極端に多く使用されているものは避けましょう。

以上の視点を持って間食を与えることが必要です。

チャタ
間食で、体壊しちゃいかんざき。
猫村
うん…。え、俳句?え、古っ。

ではまず、与えてはいけないものについて解説していきましょう!

猫に与えてはいけない食べ物

猫が病気になったり体調を崩す原因になったりする可能性がある食べ物については、以下のようなものがあります。

人間と同じ食事

人間の食べ物

人と同じ食事をあげてはダメ。

と獣医師はもちろん、最近では専門家以外の人たちも普通に言ってることですが、これは一体なぜなのかお分かりでしょうか?

よく「塩分が多く含まれてるから」という理由を聞きますが、

実は人間が食べる食事が猫にとって問題になるのは塩分だけではなく、それ以外にも

  • 糖分
  • 脂肪分
  • カロリー

などなど、全体的に猫にとっては過剰な成分やエネルギーが含まれているからなんです。

それがいくら体に必要な栄養素であろうと、多すぎることには体にとって害にしかならないので、結果として肥満生活習慣病の原因になる可能性があります。

具体的には糖尿病や毛球症、黄色脂肪症(後述)、猫ニキビ(痤瘡)、ガンなどが一例としてあります。

(猫もニキビになるので、気になる方はこちらもどうぞ。)

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なので、まずは全体的にNGなものとして「人間用に味付けされたもの」は絶対に与えないようにしてください。

猫の肥満や生活習慣病につながる食べ物

猫を肥満にする食べ物

では猫の肥満などの原因になる食べ物には具体的にどんな食べ物があるのか?というと、

糖分が多いもの

  • ケーキ
  • お菓子全般

塩分や油分が多いもの

  • ハム
  • ソーセージ
  • ベーコン
  • 味噌汁(ネコまんま)

などなど、ついつい自分が食べて美味しいからと猫にもおすそ分けしたくなってしまうものもたくさんあるかもしれませんが、そこはぐっと堪えてくださいね。

塩分や糖分など、猫の体にとっては過剰な栄養が含まれているため、結果として猫の負担になります。

猫に中毒など病気を引き起こす食べ物

猫に中毒を起こす食べ物

では次に、猫に病気を引き起こしてしまうもの、つまり

猫に絶対に与えてはいけないもの

について紹介します。

ネギ類(玉ねぎ、ニラ、長ネギ、ニンニクなど)

有機チオ硫酸化合物という血液中の赤血球を壊す成分を含んでいるため、食べると貧血や血尿などを引き起こす。スープや味噌汁、ハンバーグなどにして煮ても焼いても成分は壊れないので与えてはダメ。犬より猫に毒性が強い。

ぶどう・レーズン・マスカット

詳細な機序は分かっていないものの、犬や猫に腎機能障害を引き起こすことがわかっているため与えてはいけない。

チョコレート(カカオ)

カフェインやテオブロミンという成分により、食べた量によっては嘔吐・下痢・興奮・痙攣などの中毒症状を引き起こし、最悪死に至ることもある。食べて数時間後に発症し、数日続くことも。

アーモンドなどのナッツ類

シアン化合物が原因となり、痙攣などの症状を引き起こすことがある。

生のイカ・タコ・二枚貝

内蔵に含まれるチアミナーゼがビタミンB1を破壊してビタミンB1欠乏を招き、歩行障害や視覚障害といった神経症状引き起こす。加熱処理で防げる。

生のアワビ・サザエ

「猫にアワビをあげると耳が落ちる」と言われているように、生のアワビやサザエの内蔵を食べるとそこに含まれる毒素により猫の耳が壊死することがある。(特に春先に毒性が強い。)

お酒

口に入れるとアルコール中毒の可能性も。味的にもニオイ的にも猫が好んで舐めることはほとんどないと思われるが、赤ちゃんと同じで口に入ると危険な物なので、与えないにしてもその管理に注意が必要。

チャタ
いやーいろいろあるね。
猫村
玉ねぎなんかは与えちゃダメな食べ物として有名だよね。

美味しい食べ物もたくさん挙がってますが、ねだられても絶対にあげないよう注意してくださいね。

一度でももらえれば猫も学習して次も欲しがるようになるし、留守時に盗み食いする可能性も高まります。

種類や量によっては死に至る事態を招く可能性もあるため、猫の口に入るような場所に置いたりしないようしっかりと管理してくださいね。

食べると下痢などの原因になる食べ物

猫に下痢を引き起こす食べ物

では続いて、食べても命にかかわる可能性は低いけれど、下痢を引き起こしたりなど体調不良の原因になる食べ物を紹介します。

牛乳(乳製品)

牛乳に含まれる乳糖は猫の母乳の約3倍もあるため、猫のもつ乳酸分解酵素では消化・分解できず、下痢を引き起こすことがある。

生肉・生魚

肉や魚には寄生虫や細菌がいたりする。与える場合は必ず加熱を。

青魚

サバやアジ、イワシなどの青魚は不飽和脂肪酸を多く含み、体内の脂肪を酸化させるため、大量に摂取すると黄色脂肪症(イエローファット)を発症させる可能性がある。

レバー

大量のレバーを食べ続けるとビタミンA過剰症を引き起こし、骨が変形したりなどの症状が出てくることも。

その他

サラダ油、鳥の骨、アボカド、きのこ類、甲殻類、貝類なども、消化不良などで下痢を引き起こすことがある。

以上のように、人間にとってはむしろ体に良いものでも、猫にとってはそうでないものもたくさんあります。

そもそも雑食の人間と肉食の猫とでは、必要とする栄養素のバランスや腸内環境も異なるため、当然といえば当然かも知れません。

自分の好物だからと猫にもおすそ分けするのは一旦待って、必ず猫の体に害のないものかどうか確かめてからあげるようにしてくださいね。

猫に与えても良い食べ物一覧

猫が食べても良いもの一覧

では、キャットフード以外で猫に与えても良い食べ物は何か?というと、次のようなものになります。

  • 煮干し(猫用)
  • かつおぶし(猫用)
  • チーズ(猫用)
  • 市販のおやつ(加工品)

以下ゆでるなど加熱

  • マグロやカツオなどの赤身魚
  • 鶏ササミ
  • 牛ひき肉

こう書き出してみると種類が少ないように見えますが、実際ネットやスーパーなどで見てみると、猫用に作られた塩分や油分の少ないおやつの種類はかなり豊富にあります。

自然のものとなると肉や魚をゆでてほぐしたものになりますが、これも猫によってはマグロが大好物であったりササミに興奮したりと嗜好も様々になります。

なので、自分の子が何を好きなのかな?と日によって色々と試してみるのもいいかもしれませんね。

子猫や高齢猫などは、細かく刻んだり柔らかくしたり、年齢に応じて与え方を変えるのもいいでしょう。

また「この子はコレ好きじゃないのかな?」という時でも、小さくほぐすと食べたり、少し温めたりしたら食いつきが良くなることもあるので、与える方法を変えてみるのもおすすめです。

猫に野菜はあげてもいいの?

猫が食べられる野菜

基本的に猫は体内でビタミンCを合成できるので、野菜や果物を摂る必要はありません。

ですが、猫が食べたそうにしている場合は、カボチャやキャベツ、人参などゆでた野菜を少量あげる分には問題ありません。

チャタ
しつこいけど、玉ねぎは絶対ダメよぅ。

まとめ

猫が食べて良いもの悪いものまとめ

以上をまとめると、

食べるのNG×
  • ケーキ
  • お菓子全般
  • ハム
  • ソーセージ
  • ベーコン
  • 味噌汁(ネコまんま)
  • ネギ類(玉ねぎ、ニラ、長ネギ、ニンニク)
  • ぶどう・レーズン
  • チョコレート
  • ナッツ類
  • 生のイカ・タコ
  • 生のアワビ・サザエ
  • お酒
  • 牛乳
  • 生肉・生魚
  • 青魚
  • レバー
  • サラダ油
  • 鳥の骨
  • アボカド
  • きのこ類
食べてもOK◎
  • 煮干し(猫用)
  • かつおぶし(猫用)
  • チーズ(猫用)
  • 市販のおやつ
  • マグロやカツオなどの赤身魚(ゆで)
  • 鶏ササミ(ゆで)
  • 牛ひき肉(ゆで)

となります。

気持ち的には「愛猫が欲しがるなら…!」と思ってしまうことも(日常的に)あるかもしれませんが、結果的に食べるものは猫の健康に直結するものなので、健康に配慮した食べ物を選んで、楽しいおやつタイムを過ごしてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。