猫が叱られた後にスリスリ甘える理由は?猫が悪さをした時の正しい叱り方

猫が怒られたあと甘えてくるのはなぜ? しつけ・予防
猫村
こんにちは。獣医師の猫村(@chata_nekomura)です。

猫を叱ったはずなのに、なぜかその後スリスリ甘えてくる…一体これはなぜ?

あなたはそう思ったことがありませんか?

いや、きっとこの記事を見ている時点で経験者なのでしょう。

普通人間の場合なら、怒られた後なんてむしろ近寄る空気でも心境でもないと思いますが、猫の場合は真逆の行動をとるため、その意味については飼い主としては知りたいところですよね。

そこで今回の記事では、

  • もしや猫は怒られたことを理解できてない?
  • 怒った後に甘えたしぐさをする理由は何?仲直りしたいの?
  • そもそも猫って叱っていいの?怒ったら逆効果になる可能性もある?

といったことについてお伝えしていきたいと思います!

チャタ
コォラ~~~~!カ○ヲ~~~~!!
猫村
…からのスリスリはないもんね。人の場合は。

猫は怒られたことを理解できない?

猫は怒られたことを理解できない

まず、飼い主が怒るような猫の行動とは一体何でしょうか?

  • あなたがちょっと目を離したスキに食べ物を盗み食い
  • カーテンに登って布をビリビリに
  • 家具で爪とぎをバリバリ
  • お客さんの靴にオシッコ
  • ティッシュを箱から全部出す
  • 植木鉢の土をほじくり返す
  • 夜中の大運動会&興奮して大声で鳴く
  • 高いところに登ろうとしてモノに当たって落としてしまう

などなど、猫を飼ってるとあるあるな状況が多くあることでしょう。

これ、確かに人間側からすると叱ってしまう気持ちもわかりますが、では猫側に立ってみるとどうでしょうか?

一転見方が逆転して、実は猫にとっては本能で行動した結果起こることであり、特に猫に落ち度があるわけではないということがわかるでしょう。

ということは?

猫にとって叱られるということは、

自分は悪いことをしたわけではないのになぜか飼い主にガミガミ言われている

という謎タイムになっているわけです。

なので飼い主のお叱りタイムは、猫にとってはなぜか飼い主にケンカを売られているという時間であり、恐怖や混乱といったストレス感情のみを与える時間となっている状態なんです。

怒られた後で体をスリスリして甘えてくる行動の意味とは?

猫が怒られた後でスリスリ甘えてくる理由

では猫が怒られた後に、ちょっと遠慮がちにスリスリと甘えてくるようなしぐさを見せるのは一体どういうわけなんでしょうか?

飼い主側からすると猫にこんな行動をされると「ごめんねごめんね~」と言われてるような感じがしてきますが、上述したように猫は怒られた原因については特に悪いと思っていないため、「反省してるから許してね」というわけではなさそうです。

ではどういう意味があるのか?

というと、おそらくあなたの愛猫もこれ以上叱られる(怖い思いをする)のが嫌なので、

チャタ
オレとお前はマブダチだよな?

仲良しアピールをして飼い主に親愛の情を示したり、

チャタ
もう怒ってないスよね?ご機嫌100%スよね?

ご機嫌伺いに来ているというわけなんです。

猫村
ということはやっぱり?
チャタ
反省はしていない。

ということなんですね~。まったく(かわいいんだから)。

そもそも猫って叱っていいの?逆効果にならない?

猫を怒っていいの?

では、猫は反省していないという驚き(当然?)の状況がわかったところで、

そもそも猫を怒ってもいいものか?

というところについて解説しましょう。

猫は物事の関連付けができる賢い動物なので、もちろんある程度の学習はできるのですが、

むやみに怒るとそれが逆効果になり、飼い主との関係にヒビが入る場合があるので注意が必要です。

というか、叱るにしてもその方法にコツが必要なんです。

猫の正しい叱り方(学習のさせ方)

猫の行動の判断基準は

  1. それをやると楽しいからやる
  2. いやだからやらない

の本能に沿ったほぼ2択と考えられ、そこに善悪の判断はないと考えていいでしょう。

であれば、単純に2の「いやだからやらない」を学習させればいいということですよね。

ですが、この「いや」なことに

  • 大声をあげて叱責する
  • 追いかけ回す
  • 体罰を与える

ということをしてしまうと、あなたを「嫌なことをする人」と認識し二人の関係にヒビが入る事になってしまうため、絶対にしてはいけません。

チャタ
お前…そんなおっかないやつだったんか…。見損なったで。
猫村
となるので絶対にNG。

ではどうするのが正解か?というと、

その行動をすると嫌なことが起こる

という状況を作って覚えさせることです。

では、その具体的な方法を4つをご紹介していきますね。

霧吹きでスプレー

猫に水をスプレー

1つ目は霧吹きで水をかける方法ですが、手順としては次のような感じです。

猫が叱られるような行動をする(しそうになる)

少し離れた場所から素知らぬ顔でシュッと水を一吹き

と、こんな感じで猫に「天罰」のような状況を作って覚えさせましょう。

注意点としては、猫に飼い主がやっていると気づかせないこと。

飼い主が毎回水をかけてると認識すると、嫌われて警戒されるようになる可能性もあるため、まずは粗相にいちいち反応せず(反応したい気持ちはわかりますがそこをグッとこらえ)、あくまで知らんぷりしてシュッ。

で、

チャタ
え?これをすると水が降ってくるワケ?

と猫に思わせるのがコツです。

モノや猫が落ちるしかけを作る

猫が落ちる仕組みを作る

猫は高いところにヒョイッと飛び乗るのが好きなので、飛び乗ってほしくない場所にはあらかじめしかけを作っておきましょう。

例えば

  • コインを入れたアルミ缶を置いておき、そこに上るとガシャンと音を立てて落ちる
  • 本を不安定な状態に積んでおき、飛び乗ると本と一緒に猫も落ちる

といったしかけを作っておき、

チャタ
なぜかそこに上ると嫌なことが起きる。理由はわからない。

といった状況を覚えさせると、徐々に上らなくなるでしょう。

モノを降らせる

猫の近くにモノを投げる

何かコトを起こしそうなときや起こしたところを発見した場合、先ほどのコイン入りのアルミ缶を近くに投げる(落とす)のも手です。

また、重いお手玉などドサッと落ちてびっくりするようなものでも代用できます。

要は何かイタズラをしたタイミングで行動し、

チャタ
これをしたら何か嫌なものが降ってきた。理由はわからない。

といった状況を作って覚えさせることです。

両面テープをはって対策

猫はいつも裸足(?)なので、ベタベタした感触のする場所が大嫌い。

なので、上って欲しくない場所に両面テープをペタペタと数列貼っておけば、

チャタ
あそこに上ると足の裏がベトベトする。ベトベトキライ。

という状況が作れ、次第に上らなくなるでしょう。

また両面テープがない場合、猫はアルミホイルの上を歩く感触も好きではないので、そちらで代用してもいいでしょう。

まとめ

猫が叱られた後にとる甘え行動まとめ

以上をまとめると、

  • 猫は人間が怒っても理由を理解できない
  • そのため怒られても反省はしない
  • 叱られた後に甘えてくるのはただのご機嫌うかがい

であることがお分かりいただけたでしょうか。

また、猫の行動をやめて欲しい場合の対策一覧は

  • 困った行動をしたときには霧吹きで水をシュッとひと吹き(なるべく飼い主がやってるとバレないように)
  • 上られて困る場所には、そこに上るとモノや猫自身が落ちるしくみをあらかじめ作っておく
  • 同じく、上られて困る場所には両面テープなどを貼り、肉球にいやな感触を与える
  • 困った行動をした時、またはしそうな時は、すかさずお手玉やアルミ缶などを猫の近くに落としてびっくりさせる

となります。

普段は可愛いのみの癒しの猫ちゃんでも、爪を研いだり高い所に上りたがったりと人とは違う本能を持っているため、ときに人間側からすると困った行動をする場合ももちろんあります。

ですがそれをいちいち怒っても猫には理解できない話なので、そこはグッとこらえ、上記でおすすめした対策をとるのが結局はお互いにとって得策です。

またこれを続けていれば猫も徐々に学習してくれるので、いずれは猫にもいやなことが起こらず、飼い主もいやなことをされないといったお互いパラダイスな状況を作ることができるので、ぜひ根気強く続けてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。